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風立ちぬ 
(2013年 日本)
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監督: 宮崎駿
声の出演:庵野秀明 瀧本美織 西島秀俊 西村雅彦 スティーブン・アルパート 風間杜夫 竹下景子 志田未来 他

零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く (all cinema)

70歳を過ぎても尚、モノ作りへの情熱は衰えない宮崎駿監督。
ジブリ作品に観客が求めてるモノとは必ずしも一致しないかもしれないけれど
あえて迎合せず、自分自身の強い想いをのせ
モノ作りに生涯をかけた主人公に、監督自身の姿を投影した作品なのかな、と思った。






このところのジブリ作品は
昔の「トトロ」みたいな、ファンタジーっぽい雰囲気から
ちょっと変化してきたなあ。

それがいいか悪いかは
個々の嗜好だとは思うけど。


どちらかというと個人的には
昔のジブリの方が好み。ってクチかもしれないけども

だけど「風立ちぬ」も
良質な作品だと思うし(実際ちょっと泣いてしまった(^^;))
今までの作品と比較すると、メッセージ性もより強いと思う。


ジブリアニメには
常に普遍的なテーマが織り込まれてあったけれど

この作品は
宮崎監督が「自分の遺言だ」とおっしゃってる通り

「反戦」「平和」を強く願う監督の意思が
色濃く反映されてると思う。


だからまあ、どちらかというと子供向けというより
大人が観て、何かを感じ取る性質のアニメなんじゃないかな。



どこかの国は
この作品で「戦争を美化するのか」「正当化するのか」と
喧々諤々言ってるみたいだけど(^^;)

この作品のどこが「正当化」なんだろ?って思うわー(^^;)
思いっきり「反戦!」を訴えてるじゃん。




・・って、まあ
そんな話はさておき(^^;)

私が感じた事をボチボチ書いてみよっと。






映像について。

風景が、緑の田園が、青い空が
なんてキレイなんだろう。って思った。

特に、緑の色が、いわゆる「GREEN」ってのとは違う、日本独特の緑色だなあ、って感じた。
竹林の、明るい黄緑色がかった緑、というのかな

ああキレイだなあ
このキレイな日本を守り続けないといけないなあ。って。

監督自身も、その想いが人一倍強いのでしょうね。









人物について。

主役の堀越二郎さんもそうだけど
日本人って基本「オタク気質」の人多いよね。って思った。

簡単に妥協しない。「こだわりぬく」というのかなあ。




彼は飛行機マニア。
とにかく美しい飛行機を作りたかった。

少年時代からずっと夢見てた。

学生時代、食堂でサバ煮を食べて
そのサバの骨の、「流線型」のフォルムにヒントを得て
こんな自然な形の美しいフォルムの飛行機を作りたい、と少しずつ夢が具体化していく。


たとえば
この作品では「堀越次郎さん」に焦点を当ててたけれど

もちろん飛行機だけではなく
その「オタク気質」というのか「職人気質」みたいなものは
ありとあらゆる分野で
それぞれ、その分野に携わる人達の中に
確固としてあったと思う(多分今現在も、国民性としてその血は受け継がれてると思う@技術立国)


当時、こんな小さな島国で
戦艦や軍艦、空母などなど
(大和や、武蔵。って名前は、その手の知識に疎い私ですら聞いた事があるけど)
よくそんな技術があったなあ~って
(戦争の是非とは別にしても)その技術力に対しては素直に感心する。

アニメの中で、ドイツに研修に赴き
その鉄鋼技術に圧倒され、真摯に学ぼうとする姿勢が描かれてる場面も面白かった。




ところで監督さんって、すんごく飛行機好きなのかな?

堀越さんが生き生きと飛行機作りに没頭してる様は
なんだか監督さんの気持ちが特に反映されてるような印象持ったけども?


とにかくモノを作る過程がとても丁寧に描かれてたなあと。

これは「技術屋」の物語なので
モノ作りに携わる人、またはモノ作りが好きな人には
ある種共感する部分あると思う。



思うに
モノ作りって、「結果」も大事だけど、そこに至るまでの「過程」も大事ですよね。

何度も失敗して試行錯誤して
「どこがダメだったんだろう」「もっとこうしたらどうだろう」
って、その繰り返しの「過程」こそが貴重な財産であり
それが「ノウハウ」になるワケで。次の、新しいモノ作りへと繋がるワケで。

だから「結果」だけを欲しがる(パクる)人たちには、「次」が生まれない。
「過程=ノウハウ」という財産がないのだから。




菜穂子さんとのエピソードは
「技術屋」の堀越さんとはまた別の顔の堀越さんを見た気がする。

「仕事に没頭する堀越さんを見てるのが好き」という彼女の言葉は
彼の支えになっただろうな、って思う。

彼と彼女の恋愛エピソードがなかったら
このアニメはもっと殺伐としたものになっちゃったかもしれない。

「一生懸命その時代を生きた」

彼らの恋愛エピソードが、感動をより深めた気がする。







「矛盾」と「葛藤」について。

堀越さんが懸命に作った飛行機。(彼の人生を捧げた、と言っても過言ではい)
決して彼は、戦争の道具、としての飛行機を作りたかったワケじゃない。

ただ時代が悪かった。

でも
皮肉な事に、結果として
あの時代が彼を必要とし、あの時代が彼の技術を成長させた。という側面もあるような。

あれだけのモノを作るのに
どれだけの時間と費用がかかった事だろう。
それでも、それだけのモノを投資してでも
彼の技術が必要だった。


でも結局、彼が作ったモノは
戦争の渦の中で
結果として無残なスクラップと化した。
全てが塵になった。

そんな時代でなかったら
彼はもっと自由に、皆の希望となるような飛行機を作れたのだろうか。
それともあの時代だったから、あそこまでの飛躍ができたのだろうか。



いずれにしても
飛行機の無残な残骸を映しだす事で
こんな戦争は、二度と起こしてはならない。
彼らの能力をこんな事に使ってはいけない。
というような、監督の想いを伝えたかったのかな。





私もそう思う。
というか、ほとんどの人が願ってるだろう。
「戦争など二度と起こしてはならない」
「世界が平和でありますように」って。



だけどその為にはどうしたらいいのか。

願ってる事は同じであっても
それを達成する為の手段が、人によって考え方が違う。

それこそ今現在、タイムリーに議論されてる事。


さて現実を見渡すと
世界中の色んな事が、矛盾だらけに見えてしまう。


非武装を信念とする、とある仏教の国が侵攻されている。
無抵抗なのをいい事に、どこか別の国から弾圧を受けてる。
それに対して抗議の意を唱えた人たちの焼身自殺が後を絶たない。

非武装が必ずしも平和をもたらすワケではない現状、これはいったいどういう事だ。


それならどの国も
みんな武器を揃え、いつでも対抗できる備えをしてた方がいいのか?

武器も核も、すべての国が撤廃し
みんなで世界平和を目指そう。って

世界中の人が残らず同じ方向を見たなら
それも叶うのだろうけど
一人でもエゴイストがいたらそれは叶わない。


ことはもっと複雑で難しい。

言語、文化、歴史、宗教、価値観・・
それらの違いが
少なからず障害になってしまう可能性もある。



一人一人に聞いてみたら
みなそれぞれに言い分があるのかもしれない。

10億人以上の民を食べさせていく為には、もっと領土がいるのだ、とか
資源が乏しいからどこかから調達しなければいけないのだ、とか
絶対的に信望してる「神」がいて、他の「神」を信仰してる民族とは絶対に折り合えない、とか
どこかの紛争地域に武器を輸出する事によって自国の成長を促進し、民を食べさせていく事ができる、とか・・・


結局、考えても考えても答えが出ない。
難題すぎて、ぐるぐるぐるぐる堂々巡りをするだけ。
人類が人類であるが故に、それは抱え続ける問題なのだろうか。



何が書きたいのか、よくわからない支離滅裂な乱文感想になっちゃったけども(^^;)
まあ、色んな事を考えてしまう映画、という事ですかね。

楽しくない、とか、退屈とかって批判も見かけたけど
自分を映し出す(自分と向き合う)鏡のような作品だな~と思った次第です。









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