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愛を読むひと 
(2009年 アメリカ/ドイツ)
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監督 :スティーヴン・ダルドリー
出演 :ケイト・ウィンスレット  レイフ・ファインズ  デヴィッド・クロス  レナ・オリン 他

うううう。。。
私は、コレ観て泣きました。
イヤ、普段から、ささいな事でお手軽に泣いちゃう私なのですがね。

なんかね・・・
切なくて痛くて・・苦いのです。
あうあうあう・・・ってカンジなのです。
胃のあたりが、チクチクするような痛さがあって(←単に胃潰瘍のせいかも:汗)
何をどうしたらいいのか見てる方だって八方ふさがりで。

「不運だった」

そんな言葉で締めくくりたくはないけれど
だったらどうする事ができたのか、って、
主人公たちのコンプレックスや苦悩を見ていたら
その結末でしか終止符をうてないような気もして・・・
あ゛ーーーもどかしい。悩ましい。ぐるじい~~~っ。

誰が悪いとも言えず
個々でどうにかできる問題というのでもなく
ただ、突然の砂嵐にまきこまれてしまったように
後で考えれば、それを回避できる方法はあったかもしれないけれど
その時は、そこしか見えてなくて
ただ生きるのに懸命で
ただ純粋だったから、そこから逃れられなくて。

この映画の原作『朗読者』
もともとが珠玉の名作なワケですが
この映画は、原作のイメージを保ちながらも
いい具合のバランスで、微妙に目線を変えて描いてるような。

原作の方は、時代背景や社会的な問題にもっと焦点をあてていて(官能的な描写もあるけどね)
だから原作を読んだ時は
ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に、ものすごーく感情移入しちゃったワケですが
映画の方は、マイケル(デヴィッド・クロス & レイフ・ファインズ)側に目線を置き
より繊細に彼の心情を描いてるような印象でした。
だから当然、マイケルにどっぷり感情移入。

15歳の多感な少年期に、ああいった出会いをすれば、それはやはりそうなってしまうだろうし
ただ、普通だったら、それは青春の1ページとして大事にしまいこみ
そこからまた、大人へと変化していくものなのだろうけれど
彼は純粋すぎたから、本当に、それは大きな傷となってしまって。
ハンナが想うよりもずっとずっと、彼はハンナを想ってたもの。切ないくらいに。

でもまだ、その事だけだったなら、やがて傷は癒えたと思うのだけれど
やはりあの再会が、彼の人生を大きく変えてしまい
彼の人格形成にまで深い影を落としてしまったのかな・・。

マイケルだけが知ってる事実
その事実を明かせば、ハンナの未来は変わるのに。
だけど、彼女はそれを望んでない。
何よりもそれを望んでいない事を彼は知ってるから苦悩する。
彼はその苦悩から逃れようとするけれど
結局、その罪の意識を背負い続け、引きずり続け
多感な少年だったあの頃から、彼の時間は止まったまま・・。

ひたすら朗読を送り続け
それが彼女と彼を繋ぐもの。
彼らだけにしかわかりえないメッセージ。

だからといって
長い年月を経てまた会えた時に、互いに再会を喜び合える・・
そんな関係ではないところが哀しいのだけれど。
彼の中に渦巻くものは単純な感情ではないしね。

ハンナにとって彼はどのような存在だったのだろう。
マイケルが抱いていた感情とは、少し種類が違うような気がする。
男女の「愛」というものとはちょっと違う。
15歳の頃の彼は、ハンナにとって眩しい存在だったのかな。
彼女が思うところの「欠けたパーツ」を補ってくれる存在だったのか
叶わなかった夢を、彼女はマイケルの中に見たのか・・
そんな彼女の生い立ちも、彼女の生き様も
なんだか、胸がしめつけられます。

さて、最後に、ケイト・ウィンスレット。
もう、彼女はスゴイ!
「ええ、裸ですけど、それが何か?」
「ええ、ち●びスケスケですけど、問題でも?」
ってくらいの彼女の女優魂には、ただひれ伏すのみ。
もちろん、演技だって言わずもがな。

でもってレイフ・ファインズ。
この人のどこにツッコめばいいのでしょうか。
あまりに完璧すぎて見当たらない・・。
たまには、ダメ男のレイフ・ファインズってのを見てみたい気もする。

しかし、この素晴らしいお二人を前にしながらも
デヴィッド・クロスは頑張っておりました。
ケイトの影に隠れてしまって話題はケイトに集中だったけど
実のところ、彼はすんごく良かったです。
この映画の素晴らしさは、彼の存在なくしては語れませんね。
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アボガド #-
 
こんばんは、れいんさん
私も今日見てきました。
時間を勘違いして行った時には10分位過ぎていました・・(泣)人気なのか席も前列しか開いてなくて・・(泣)
ダルドリー監督の[リトルダンサー]が大好きな私・・この映画も裏切りませんでした。途中から涙。涙。
本を読んでいないので映画で感じたことしかわかりませんが、監督と俳優達のすばらしさで二人のいきさつやその後・・・とくに私がひきつけられたのが彼女が文盲だったということ・・・この事実が後で裁判になった時の収容所での許しがたい行いであっても彼女のやってしまった事が理解できないことではないという映画としての演出がされていること、あの忌々しい収容所のことがこういう風に演出されることで、観客に考えさせるというメッセージが本当にすばらしかった・・・
彼女の人となりも良く理解できました。。。
許しがたい行為と捕らえることは当たり前なのですが、彼女の人生を考えると文盲ゆえ、何の情報も得ることもできず、生きていくために、そういう職業をすることだってありえるわけです。
無知だった彼女ではありますが、毅然として、感性が豊かであったことは想像がつきます。
最後の彼女の行為は↑であったからですよね・・・(涙)
もちろん二人の愛・・彼は育ちもよく、インテリです。彼女は感性はすばらしいけれど、無知な人間です。
彼女にとってなによりも生きていくことが最優先であるはずです。
でも最後、皮肉にも無知でなくなったことが、ああいう結果をもたらしたのでしょうね・・・(泣)
なんだか彼女の視点になってしまって・・^_^;
でもでも私も若い彼が良かったと思いましたよ~
とっても瑞々しかったわ^_^;
れいん #-
 
アボガドさん、こんにちは。
映画は映画で、また違った素晴らしさがありました。
演出&演技、本当に良かったです。
アウシュビッツの凄惨さを、あの「靴の山」の場面ひとつで表現するなんてスゴイ!

私も原作読んだ時は、ハンナに大変な感情移入をし、胸がつぶれる思いでした。
彼女は、無知である事を恥じる知性や気高さを持ってるし
正義感とか責任感とか、彼女の気性が裏目に出てしまってるんですよねぇ・・。
原作の中では、結構、裁判とか拘置所での様子とか細かく書かれてありました。
原作で、相当ハンナに感情移入だったからなのか、それとも映画がマイケル目線だたったからなのかわかりませんが
今回は、どちらかというとマイケルに感情移入でした。

マイケルは、恵まれた環境で育ち、理想どおりの生活を送れたはずなのに
ずーーっと抜け殻みたいな人生を送ってて・・・誰とも心を通わせられずに。
それが、なんだか「この人も全然幸せになれてないよなぁ・・」って胸潰れる思いで。
ちょっと、「つぐない」を観た時の後味と似てました。
マイケルのラストにちょっとだけ救いがありましたけど。

ハンナは、なぜだったのでしょうね~
マイケルと彼女を繋ぐものが、もうなくなってしまうと考えたのかしら・・
外の世界に、彼女がいるべき場所はもうどこにもないと考えたのかしら・・
karinn #9yMhI49k
原作と映画 
こんにちはれいんさん。
私も観てきました!
そして「ハンナが筆跡鑑定を拒否するシーン」と「マイケルが涙ながらにハンナの判決を聞くシーン」で思わず涙!

原作を読んで感動した作品の映画を観るのはちょっと怖い・・・読んでいて良かったと思われることは1回の鑑賞で映画を全て理解できること。でもストーリー展開が分かっているので、なかなか感情移入できないところが欠点かな?
しかし、ケイトは見事にハンナを演じきっていましたね。(アカデミー主演女優賞も納得)
ハンナはドイツ人のもっと骨太な女優を希望していたのだけど。

どこかで若い子が「なんで文盲があんなに恥なのかわかんない」と言っていましたが、「恥」といのは文化や環境、パーソナリティなどによって違うものですよね~
私はハンナに深く感銘できたから、この映画にも「朗読者」にも感動できたのかも。
つくづく原作と映画は別物だと思いました。
映画ならではの感動も素晴らしかったけど、私は未見のかたには原作を読むことを薦めたいわ~
(でも、もう遅いか!)
映画は監督の料理のしかたしだいですものね。
その意味でトラン・アン・ユン監督の「ノルウェーの森」も楽しみです。
ikachan #0mJyLOcs
今日観ました♪ 
れいん様

いつもあまり込まない映画館なのに
普通の値段の日の2時台だったけど
けっこう人がいてびっくり。

映画専門サイトとかで満足度とか
人気度とか凄く評価高いからかな。

映画&文化好き~って感じの人が
いっぱいでした。

もっと観てたかったシーンが
裁判を見たあとで法科学生が
興奮して意見を言って
マイケルが感情を押し込めながら
「理解するんだ!」ってあたり。
久々に原作読みたくなった一本です。
れいん #-
 
karinnさん、こんにちは。
もうコレね、原作知らずに映画観てたら、私どんだけ涙腺決壊してた事やら(笑)

これに関しては、原作→映画 でも、ガッカリする事はありませんでした。新鮮でもあったし。
その辺の変化のつけかたも絶妙に上手いですよね♪

法廷場面はえぐられますよね。
ここでそれを明かせば・・・って、もどかしくなるけど
でもそれほどまでに、そうなのね・・・って、ハンナに寄り添ってしまうし。
何を望むか、という基準は、その人の心の中にしかないですもんね。

「ノルウェイの森」
若い頃にすんごく影響を受けた一冊なので、ある意味、映画化怖いです。
反面、トラン監督が、あの原作をどんな風に表現するのか、ものすごく興味もあって。
いずれにしても、あれを映画化するその勇気に一票。
れいん #-
 
ikachanさん、こんにちは。

「原作→映画 」「映画→原作」
どちらがいいのかはわかりませんが
この場合、バランス良く補いあってる印象でした。
原作、途中までは「官能小説かな」なんて思いながら読んでましたが
実は「社会派」でした。それも結構重い。
数日引きずりましたわ。。
「理解と裁き」という文言や、他にもズドンとくる文言があるんです。
映画の中での父親は、影薄い存在でしたが(笑)
原作ではマイケルに影響を与える一言を言ってたりします。
原作、お時間あったらぜひぜひ♪


秘密にする

 
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★★★★★結局何もせずに、ごく普通の結婚をするマイケル。自分が幸せな時は不幸な女のことは忘れてしまう。結婚が失敗して、初めて孤独というものを知るのだ。再会のシーンは秀逸だった。どちらも名演技。 素晴らしい。

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